ふと思ったこと。

もし私がこの症状を抱えていなかったら、
痛さと痒さに泣くこともなかっただろうし、
人目を気にして、着たい服を我慢することもなかった。
「死にたい」と親に向かって泣き叫ぶこともなかった。

“なんでうちなんかが生まれてきたん”
“母親のお腹の中で死んでおけば良かったのに”
“こんなに頑張ってるのに治らんじゃん”
“一生このままなん？”

「一生治らないなら、ずっとこのままなら、死んだほうがマシ」

小５の時、限界を感じて、夜中起きだして包丁を手にしたけど、
リスカはおろか注射さえ怖い自分が、
自ら死ぬことなんて出来なくて…


こんな症状を抱えていなければ、こんなに悩むこともなかった。
でもこの症状を抱えていたからこそ得られたものもあった。

全てはいい方向に向いている。
どんなに嘆いたって、変えられない現状がそこにある。
私はこの体での生を強制された。

良かったんだ。私は私で。

ありがとう。